【艦これ×アイマス】小鳥さんの鎮守府に、軽巡・春香が着任しました。
本作制作の発端となったのは、以下の黒澤Pのツイート。
アイマスと艦これのコラボって「アイマスキャラが艦これをやる」以外だと難しいかも
— 黒澤P (@kurosawaP) July 13, 2013
それは思った…。あえて考えると「社長の謎装置の誤作動で、異世界の駆逐艦娘に転生した春香さん…だが、他のアイドルは正気を失い、各海域ボスに。皆を倒して正気に戻せ!」とか…? RT @kurosawaP: アイマスと艦これのコラボって「アイマスキャラが艦これをやる」以外だと難しいかも
— ヨーゼフP (@Joseph_P_G) July 13, 2013
まあ、基本的にはここで考えたことをほぼそのまんま動画にしたわけです。
ただ、当初は単にプレイ動画の上に立ち絵をかぶせて、一部画像を差し替えればいいや、的な考えでした。
千早の立ち絵をちょっと加工すれば戦艦っぽくなるよね、という安易な発想。
千早が戦艦なのはそういう理由なのです。
お前ら、軽空母が千早じゃないからって意外がるのやめろよ!
というか、軽空母とか顔が見えないじゃないですかやだー。
あと、艦載機が飛んでくるとか動画作るのめんどくさすぎる。
さてしかし、いざ作り始めると例によってオリジナル設定の塊と化していき、千早型敵戦艦もMMDとなり、立ち絵改造も使わずじまいでした。
これは、公開する時ちょっと心配しました。
私が見る範囲では、艦これ動画というのは「プレイ動画」であるか、さもなくばプレイとは完全に離れたMADがほとんどだったので……。
古典的な「アイマスでやる意味あるの?」「アイマス民はどこにでも湧くな…」とか言われるんじゃないか……と。
結果的には今のところそういう声はなく、多くの方に楽しんでいただけたようでほっとしました。
……というか、これほど多くの方に見ていただけるとは思いませんでした。
マイリスが四桁いったのは*12度目(最初は「トロピコ」の第一回)、一日で10000再生を数えたのは初めてのことです。
もちろん、がんばって作ったのでうれしいのですが、しかし、なんか「流行りのコンテンツ」というものの力を見せつけられた感も。
いいのかなあ……。
それはさておき、
「艦娘側から見た艦これ」
がどんなものなのか、というのはなかなか妄想していると楽しいですね。
鎮守府司令室の窓の外が、ゲーム画面ではなく、実写の風景になっているのも、
「これは艦娘達が見ている現実である」
ことの表現を意図しました。
冒頭の「提督が鎮守府に着任しました」の声も、あのように、鎮守府にいる艦娘達へのアナウンスだと考えると楽しいかなあ、と思うのです。
提督がいない時には、艦娘達はそれぞれに過ごしているわけですね。
で、「向こう側」で提督がどのように見えているか……というのは、半透明の立ち絵で登場するとか提督の席の後ろ(or机の上)にモニタを設置するとか色々考えたのですが、結局ああいう形にしました。
まあ、我々の操作感に近い形がいいかな……と。
じゃあ一体どうやって艦娘にタッチしているんだよ、という疑念が沸いてしまうのですけど……まあ、私はあんまりつつかないので。
解釈と言えば、艦娘がいかにして敵深海棲艦と戦っているのか、というのも、人によって様々な解釈があるようです。
曰く、あの姿のままで戦っている。
曰く、あの姿のままだが、実は艦娘は艦艇サイズの巨人である。
曰く、艦娘は人間サイズだが、戦う時には巨大化する。
曰く、艦娘は、一人で艦艇を操る特殊能力を持っている。
曰く、艦娘は、戦う時だけ艦艇が出現する。
私は、最初の説、人間サイズで、あの姿のまま戦っている、という風に解釈しています。
↓の動画もそんな感じっぽいですね。
だってそれが一番かわいいじゃないですかー。(短絡的)
あと、お約束である、どうして765プロの面々が艦これ世界に入り込んでしまったか、という話は、極力手短に済ませました。
正直、架空戦記を見てる人もその辺興味がないと思うのですよ。
ておくれPの「アイマスクエスト」みたいに、そのあたりの設定が物語に深く絡んでくるならともかく……。
加えて、冒頭の「気に入らない方はブラウザバック」の注意書きもたいへん短時間で済ませている(表示されている間に本編が始まっている)仕様になっています。
あれも、長々と表示されても退屈ですしね……。
だったら削れ、って話もあるんですが、その、不安だったので……。
「軽巡・春香」ですが……すでにコメントで言われていますが、大淀を参考にしています……。
なんで明言しなかったかと言うと、艦これ運営は艦艇にすさまじい知識と愛情を込めた擬人化をしているので、うっかり「春香は大淀です」などと言うと、不備をミリオタの方々に総ツッコミされそうで……。
あっという間に脳内設定を特定されたことから考えると、言わなくて正解であったのかも、などと(弱気)。
今後、765アイドル解放任務でずっと連れ歩かないといけないとなると軽巡ではきつい……という話はあるのですが、初期には、LV20くらいで改造可能で改造すると重巡になり……という案があったのですが、そこまでゲームシステムを理不尽に踏み越えてしまうのはちょっと……という気もしたのでやりませんでした。
なお、作中の小鳥さんは、伊勢の台詞に表れているとおり、2-4を突破できないでいる状態です。
……「この編成なら行ける」って声もありますけど、私はこの段階(重巡が混じっている段階)では行けなかったですよ……。
こちらが、さきほど2-4ボスに挑んで叩きのめされた編成になります。 右上に進んでボス直前までほぼ無傷、「これはいける!」と思って突っ込んだらこの有様だよ……。 いったいどれだけレベル上げすればあの化け物に勝てるんだ……。 pic.twitter.com/jiz080i0LS
— ヨーゼフP (@Joseph_P_G) August 3, 2013
重巡は、加古とか羽黒とかも考えたのですが、立ち絵の都合で那智に登場願いました。
基本正面向きであるアイマス立ち絵と異なり、艦これは凝ったポーズを取っている絵が多いので、並べて紙芝居を作るには難しいですね。
あと、「米帝プレイ」って言う人もいますが、小鳥さんは入渠ドック以外課金していない、という設定で。
一応、2-4までで入手できる艦で編成しています。
軽巡・重巡くらいは狙って建造した(誰でもいいから重巡が欲しいー、的な)ことがありますが、戦艦・空母レシピとか重すぎて……。
……2-4クリアする前に加賀さんをお迎えできた私は幸運だったのかも知れないです。
そんな艦隊編成が「ガチだ」と言われていますが、まあ、普通の任務ではなさそうだ、というくらいの認識は小鳥さんにある感じです。
普通の1-1なら、春香を旗艦にして駆逐5隻でも充分ですが、それは初陣というか右も左もわからない春香に対してあんまり酷すぎるだろう、という。
利根を外して春香と入れ替えたのは、利根が那智よりレベルが低いからです。
夜戦を考慮すると火力が高い艦を前に出した方がいいので。
じゃあなんで夜戦能力のない空母・加賀が旗艦なのかと言えば、加賀のレベル上げのため、ということにしておいてください。
初空母である赤城よりだいぶレベルが低いのです。
まあ、小鳥さんが
「普通の任務じゃないみたいだけど、まあ1-1だし大した敵は出ないだろう」
という認識で、いささか中途半端な感じになった……という。
……私もずっと加賀さんが旗艦ですが何か。
しかし、伊勢が正しくは「伊勢改」だ、というのは痛恨です。
いや別に、どっちでも話に影響はないんですが、表示を「航空戦艦・伊勢(改)」にした方が画面的にもバリエーションが出たのに……。
艦これの画面に「軽巡・春香」が普通に混ざっている、というのが予想以上にウケていましたね。
「いつもの、普通の艦これじゃないんですよー」
……という感じを徐々に出していくのが目的だったので、目的は達成されたようです。
次いで、1-1-1で敵艦2、という報告に対して、たちまち視聴者が「ここで2?」「一隻じゃないのか」と反応しているのがさすがだ、と思いました。
1-1-1では普通一隻しか敵艦が出ないのですよね。
でもちゃんと画面上では敵シンボルが2つ、単縦陣で表示され……という描写で、「いつもと違う」「ただの画像差し替えではない」感を出そうとしてみました。
なお、加賀さんたちが2隻出ても特に驚いていないのは、艦娘にとっては、出現敵艦テーブルみたいな「メタ」なものは存在しないからです。
艦これ世界が「現実」であるとしたら、登場する敵のパターンが3種類しかない、なんてのは「現実的」ではありませんから。
「時には2隻のこともあるだろう」
くらいの認識で。
ただ、エリート駆逐艦(イ級エリート、というのは、この段階では初見になるはずです)が登場したことで初めて、
「いつもと様子が違う」と、伊勢(改)が口にするわけです。
それにしても、MMDのシーンを作ってる時は、敵駆逐艦は、単純に「駆逐艦並みのサイズがある」というイメージでしたけど、それだと恐ろしくでかいですよね…。
というか、じゃあ敵の戦艦は駆逐艦より小さいのか、とか、軽巡とか軽空母はどのサイズなんだよ、という。
なお、登場する時に水しぶきが上がるとか、浮上した後に下部へ水がざあざあしたたるとかいう演出がしたかったのですが、あまりにも面倒すぎて断念しました。
かように色々アラはあるのですが、それでも「怖すぎるw」とか言っていただけたのは、MMDモデルが優れているお陰かと。
泣き声のようなものが聞こえるのは、撃沈された艦娘の怨霊であるらしい、という表現です。
……あと、「なぜ輪形陣」という質問を受けましたが……。
えっと、私、以前に「輪形陣だと航空攻撃の威力が上がる」と聞いて、加賀・赤城がそろって以来ずっと輪形陣だったんですが……。
え、対空が上がるだけなんです?(複縦陣に変更しつつ)
立体っぽくした戦闘画面はわりと好評のようで何よりですが、あれ実は苦肉の策なのですよね……。
当初は、艦娘の画像を春香に差し替えればいいや、と思っていたのですが、実際やり始めてみたら、艦これの戦闘画面って、半透明の素材が上に被さるシーンが多くて、結局挫折したのです……。
それで作ったのが、あの自作戦闘シーン、という。
ちなみにAviUtlのカメラ制御で作っています。
……AviUtlで動画を作ろうとして挫折した、という声をちらっと聞いたのですが、そんなに難しくないですよ?
いずれ、「動く紙芝居の作り方」みたいな動画を作ろうかなあ……と、ずいぶん以前から思っています。
(けど、似たような講座動画はいっぱいあるしなあ)
なるほど見た目は本家より派手ではありますけど、システム的にはああする意味があんまりないですしね。
敵が「ぺらぺら」であることを笑う方もいますが、いや、あれはあくまでシンボルなので……。
あそこにMMDを使おうか、ともちらっとは思ったのですが、それって嘘くさくしかならぬのですよね……。
あのクリーチャーめいた敵艦が、なぜに艦船っぽい挙動をするのか、とか感じられるだけだろうと(登場時には飛んでたのになんで魚雷が当たるのか、とか……)。
ドロップ艦が、倒した深海棲艦の生まれ変わりである、というのは、私の脳内設定ですが、同意見の方もいるようでうれしいです。
毎回自己紹介するのも、あそこで「誕生」しているからだ、と考えるとつじつまが合うかなあ、と。
とはいえ脳内設定なので、「定かではない」という話に。
(なんか、敵ボスのそれをほのめかすような台詞があった気もしますが、確定情報ではないですし……)
脳内設定では、艦娘の多くは「倒した深海棲艦がドロップ艦娘になるのだ」と信じています。
だから、深海棲艦を倒すことは救いなのです。
(金剛が「Your name は思い出せマスか?」と聞いているのも、生まれ変わりを前提としています)
ただ、ドロップ艦娘が「前世は深海棲艦だった」という記憶を持っているわけではないので、那智は
「そうなのかも知れないがそうではないのかも知れない。安易な希望は持つべきでない」
という立場です。
……それにしても、ドロップ艦、水死体呼ばわりですね。
「orz」姿勢のまままっすぐ浮上しているんですが、なんかポーズ変えながらとかの方が良かったですかね。
同じですか。
一応、1-1で電が出ることは確認しました。
その後、電がよろけて尻餅をついた時に、お尻が水面下に沈んで止まりますが、あれは別に海が浅いわけではなく、あそこで浮いているのです。(ゆらゆら上下動とかした方が良かったですね)
艦娘は水上歩行能力がある、ということで。
「羅針盤が普通に使える」という加賀の台詞にツッコミが一杯入ってますが、私は、深海棲艦が近くにいると正しく機能しなくなるのだ、と解釈しています。
だから、戦闘が終わった海域から鎮守府に帰る時には迷うことがないのだと。
加賀の台詞でそうほのめかしたつもりでしたが、もう少しはっきり触れた方がよかったかもですね。
「羅針盤妨害を確認。敵艦隊との遭遇が予想されます」とか。
そしてボス戦。
春香さんがかばいに入ったのはもちろん間違いなのですが、あそこで春香さんが動かなくても、那智か伊勢が被弾して中破状態になってしまうので、小鳥さんとしては結局は帰投しなければならない、という脳内設定。
だから結局、問題は甘い編成にした小鳥さんのミスであり、任務の難易度がまったく見通せない状況そのものの理不尽さなのです。
これ作った直後のアップデートで仕様が変わって、旗艦が大破すると強制的に帰投することになった……んですが、それって、進撃や出撃ができない、ということですけど、夜戦突入も出来なくなった、ということなんでしょうか。まだ経験がないので……。
撤退時に小鳥さんが口にする「また来られる」は、コメントの指摘のとおり、キスカ島の木村中将が原典です。
とはいえ、「艦これ」では定型句となっている気もしますので、小鳥さんもたぶんキスカ島を意識しているわけではないです。
そして帰投後のシーン。
金剛が賢すぎる、という声がありますが、金剛は普段の言動が奇矯なのでアホっぽいけど、ここぞ、という時には勘が働く子だと思うのです。
アイマスで言うと美希っぽい。
異世界から春香が飛び込んできた、という状況に金剛たちがわりと冷静なのは、異世界とはいえ普段から提督と通信はしているので、艦娘側から見るとわりと地続き感がある、ということです。
ゲームの世界に人間が入り込む、なんて、入り込む側にとっては一大事ですが、艦娘たちは自分たちが「架空の存在」である、という意識も、自分たちの世界が「架空の世界」だ、という意識もカケラもないので、
「ふだん通信してる世界から、初めて直接人が来た」
くらいの認識なのです。
あと、加賀が執務室と間宮食堂の2シーン連続で出てるのは望ましくないと思うのですが……。
作成中に、間宮でキラキラになる(=アイスクリームが好きな)艦娘に、加賀さんが含まれている、と知って、入れずにはいられませんでした。
お気づきの方もいますが、アイスクリームを注文しているのです。
なお、間宮食堂が出てきた、ということは、つまり期間内にイベントをこなして報償艦……すなわち765アイドルを回収するため、社長と小鳥さんが課金を始めた、ということでもあります。
任務子さんが、なんか事情を知っているっぽくて、なにやら悪役というか黒幕っぽい雰囲気になってしまい、ちょっと心苦しく思っているのですが、そこへの批判は今のところないようで安心しました。
それにしても、私は声優にうといので、視聴者の方が声優ネタを投げてくれてうれしいやら申し訳ないやら。
ミクの中の人と赤城の中の人が同じだなんて知りませんでした……。
……と、それにしても、「包囲だ!」とか言っていただけるのはすごーくすごくうれしいのですが、残念ながら続く予定はありません。
続けても、結局のところ、敵艦になった765アイドルを各々撃沈して取り戻すだけの話になりますし、それを何度もやってもだれるだけだでしょう。
(そこから大きく外れた話をやると、今度は艦これではなくなってしまいますし)
ただでさえ艦娘の人数は多く、その上アイマスも人数が多いので、結局一人一人の見せ場が減ってしまうだけだと思うのです。
なお、「予告編」で来襲した敵空母機動艦隊の旗艦は、例の「ヲ級かぶり物」をかぶった空母・貴音であり、天龍・龍田とともに鎮守府主力から切り離された春香が……という展開を考えてはいますがそれは脳内だけで。
*1:マイリス「あとで見る」がかなり含まれるので時間と共に減少すると思うので、すが、まあこの記事を書いてる時点では四桁。