第5回。
第4回はこちら。→http://d.hatena.ne.jp/JosephP/20100105/1262672972
第5回はこちら。→http://d.hatena.ne.jp/JosephP/20100114
ゲームだと、環境保護論者は中盤以降にならないと苦情を言ってこないので影が薄いのです。
「戦後も日本の森林面積はかなり多い」
というコメントがありましたし、それは事実ではあります。
ただ、絶対的な面積は広くても、伐採が進行してはげ山が増えつつあったのもまた事実のようで、それをどうにかするために全国規模で杉を植林したわけですね。
誰も花粉症を予見できなかったのは仕方ないんでしょうね……。
私も花粉症なのでつらいですが。
現実には、国産材より輸入材の方が安くなり、住宅にも木材以外の建材がたくさん使われるようになったわけですが。
当時の政府の予想では、20世紀末の日本人は木造住宅に住んでるはずだったんでしょうか。
終戦時の焼け野原の中では、そうとしか思えなくても仕方ないかな……。
被曝と被爆を間違えて残念な回。
……いや、第五福竜丸、爆風の被害も受けてたように勘違いしてまして。
「新ゲルマニア」は、南米にあると言われるナチ残党のアジトだそうです。
国際電話がつながるかどうかは定かでない。
「天候が悪ければアントウェルペンまで行ける」
というのはお察しの通り暗号です。
“ラインの守り”作戦(いわゆる「バルジ大作戦」)のことを指しています。
死亡フラグ。
砲艦外交にさらされるのは本当に予想外でしたが動画的にオイシいかなー、と。
……でもどうせなら、選挙と重ならないでくれたらお話としてもっと良かったかも。
2つのテーマを同時に扱うのは難しかった……。
小鳥さんが新聞広告を出す、というのはちょっと前から考えていたネタで。
雪歩の野犬の話とかは最初からそこにつなげるつもりでした。
広告そのものは、もちろん
「犬と中国人立ち入り禁止」
の影響を受けているのですが、悪意無くそれをやってしまう、というのは、
“Soory,this site is Japanese only”
なる一文の影響でもあります。
一昔前のインターネットでは、
「このサイトは日本語だけで書かれています」
という意味で件の一文を掲げているところがしばしばあったのですが、「Japanese」には「日本語」の他に「日本人」という意味もあるため、
「外国人お断り」
という意味にもとれてしまう、という……。
ヨーゼフの言う「人民法廷」というのは、ナチス時代に実在したものです。
「反逆及び売国行為の罪」を裁く……まあ、国営魔女裁判みたいな。
「外患誘致罪」というのは日本の刑法第81条に規定された犯罪で、「一番重い犯罪」としてわりとネタにされるものです。
条文は
「外国と通謀して日本国に対し武力を行使させた者は、死刑に処する。」
殺人罪の罰則が
「死刑又は無期若しくは5年以上の懲役」
なのに対して、こちらは「死刑」しかありません。
つまり、情状酌量などで減刑される可能性がなく、有罪になった瞬間に死刑確定、という。
この動画の場合、実際に武力が行使されているわけではないし、小鳥さんも意図してやったわけではないので無罪だと思います。
(過失傷害や失火と違って、「過失外患誘致罪」というものはない)
作っている時には、
律子「でも、外患誘致罪は過失犯を罰する規定になってないわね」
春香「じゃあ無罪で」
ヨーゼフ「甘くないですかプレシデンテ!?」
という会話も考えていたんですが、日本の法律の話を引っ張っても仕方ないだろうと思ってやめました。
(そのネタを公職選挙法の話でやるわけですが)
アネクドートタイムの
「親衛隊の将校」
の話、わかりづらかったようですみません。
これはナチス時代にコメディアンがショーで言ったとされるものです。
(ただ、本当に実話かどうかは定かでない)
「この間、町で高級車から降りた人を見てびっくりしたよ! なんとそいつはナチの将校じゃなかったんだ!」
というのは、当時のドイツでナチばかりが特権的に振る舞っている、ということを暗示しています。
ナチスとしてはそういうことを言われては都合が悪いわけです。
だから、「訂正」した後の、
「すみません間違えました、やっぱり本当は将校だったんです」
というのは、訂正しているけど実は全然訂正したことにならないわけですね。