【トロピコ建国日記・第27回余談】逃げられなかった神様

第27回→http://d.hatena.ne.jp/JosephP/20120305/

第28回→http://d.hatena.ne.jp/JosephP/20120604
 私はクリスチャンではないので、告解の様子とか実際とだいぶ違うかと思います。
 カトリックの告解は、相談者がどのようにすればよいか示すことも多い、と聞きますし。
(聖職者は一般信徒より神に近い、という立場だからでしょうか。プロテスタントだと、良くも悪くも「自分で考えなさい」になるのかも)
 まあ……「トロピコカトリックだから」ということで。
 
 ……えーと、なんか微妙に誤解されてるコメントがあるのですが……。
 神父は、もちろん千早が言ってる相手は男性だと思っています。
(女性と同居している、と聞いて、結婚しているのか、と尋ねているように)
 
 それに対して、千早が
「相手は誰とも結婚していないが、女の子2人と同居している」
 と答えたので、神父は、結婚もしていないのに女の子2人と同棲している男性がいて、それを好きになってしまったのだ、と理解しています。
 
 そんなふしだらな男を好きになるのは不幸なことだなあ、と思っているので、
「何が最善か私にはわかりませんが」
 と言ったのです。
 説明不足だったんでしょうか……。
 
 とはいえ、コメントにもあるとおり、例えば英語で会話したら、相手のことを「She」と言わなきゃならないので、こういう誤解は生じ得ないのですよね。
 たぶん、スペイン語ポルトガル語等でも事情は同じと思います。
 まあ……「トロピコではそもそも何語が話されているのか」と同様、そのへんはどうか大目に見てください。
 
 さて、私自身は同性愛者ではありませんが、同性愛を差別するつもりもありません。
 動画ではネタにするような表現で申し訳ないのですが、同性愛の方同士が結ばれるならそれはそれで幸せなことなのではないでしょうか。
 どうして同性愛カップルばかり大騒ぎする必要があるのか、という伊織のつぶやきが、たぶん私に一番近いです。
 
「Loyalist」は、「勤皇派」「忠実な支持者」などの意味があるそうで、どう訳したらよいかは「Toropico3」の時から問題になっていました。
「王党派」は「Royalist」なので違う語です。
 公式には「政府支持者」と訳されているようですが、プレシデンテの個人崇拝を求める人々なので、選挙を実施したり、「幼少期の家」の建設を拒んだりすると、支持率は下がっていきます。
 政府を支持してないことがあるのに「政府支持者」はおかしいと思うのですが、さりとて大統領制なのに「勤皇」もおかしな話で。
 
 しかし、ニコマス春香さんに限れば、彼女個人を「熱狂的に支持し、独裁的であることを願う人々」には、「愚民」というピッタリな語があるんじゃないかな、と考え、そのように訳した次第です。
 
 まあ、ペヌルティーモ氏の顔はともかく、そういう役をやるのは嫌だろうなあ……。
「Nationalist」にしても、
「誰でもいいから外国人を1人殺せ」
 とか無茶なことを言ってくるし、動画を作るとなると演出に困りますね。
 派閥や諸外国の出番が増えたのは、ゲーム的にもにぎやかになっていいな、と思います。
(ただ、要求を突っぱねても何のペナルティもないのはどうなのかなあ。全体にゲームバランスが甘すぎると思いますけど……)
 
 ところで、Toropico4から、派閥代表に、ペヌルティーモやエル・ディアブロのような顔がつきました。
 ゲーム的な派閥のリーダーは、初代から変わらず、国民の誰かが務めるのですが、プレイヤーにあれこれ要求しに来るのはいつもその個性的な面々なのです。
 
 初めてプレイした時、
「“プレシデンテ春香”と同じ演出じゃん!」
 と思ったものです。
 パクられた! とか騒ぐつもりはないのですが、でも、もしかして何かの形でヒントになっているのだったらうれしいなあ……という思いもあったりします。
 
 ともあれ、「第28回」も制作中です。
 しばらくお待ちください。