15秒CM@ster祭り
コメコンCM「共産主義的わらしべ長者」
15秒にまとめるのが難しくて、動画説明文を読んでもらわないとネタとして完結しないのです。
日本の皆さんこんにちは。
この動画は、コメコンの意義をわかりやすく説明したものです。
*コメコン=経済相互援助会議。1949年に結成された東側諸国の貿易機構
活発な貿易により、やよい(チェコスロバキア社会主義共和国)が急激に経済的に豊かになっていくのがわかるでしょう。
(ソビエト広報部)
注意:反ソビエト的なコメントは検閲される場合があります。
「コメコンは、輪になって互いの乳を吸う雌牛のようだ。みんながミルクを飲んでいるのにどんどんやせていく」
背後でぐるぐる回ってるのはコメコンのマーク。
コメントにフィルタがかかっていて、
“ループ”→“「経済成長」”
“るーぷ”→“「交換経済」”
“フィルタ”→“「政治教育」”
……に変換されるようになっています。(カギ括弧込み)
コメコン加盟国は時期によりますが6〜10ヶ国ですので、本来はこのジョークはもっと長いのです。
西側の経済学者がプラハで尋ねます。
学者「最近どうですか?」
チェコ「大変好調ですよ。今では我々は、ガラスだけでなく陶器も作るようになりました」
学者「ほう。それをどうするんですか?」
チェコ「ポーランドに輸出しています」
学者「どのくらい収入がありますか?」
チェコ「いや、陶器の代わりにポーランドから卵を受け取るんです」
学者「なるほど、卵は食生活に不可欠ですからね」
チェコ「いや、我々がその卵を食べるのではなくて……」
……そして、ブルガリアの鶏、ルーマニアの豚、ハンガリーの小麦……と交換していきます。
チェコ「そして、小麦は東ドイツに輸出する」
学者「ははあ、やっぱり金を払うのはドイツ人なんですね」
チェコ「いや、東ドイツからは機械部品を受け取り、ソビエトに輸出します」
学者「……ロシア人がちゃんと金を払いますか?」
チェコ「いや、ソビエトから我々は粘土を受け取り、それで陶器を作る」
……チェコスロバキアは働いているはずなのに、誰も金を払わないのです。
BGMが連続して聞こえるのは、「@BGM」で他の動画から呼び出しているためです。
もちろん私の発明ではなく、動画のアイデアを思いついた後、たまたま↓の動画を発見し、見よう見まねで作ったもの。
どうやったらこんなになめらかに回って見えるんだろう。画質?
ちなみにこれを見る前は、無限音階をBGMにしようとしてたんだぜ……。
BGMそのものは3分半ほどで一巡し、中途半端なところで一瞬途切れますが、まあそこまで見る人はいないでしょうね。
右上で回ってるのは、東ドイツが作った切手の図案をすこしいじったもの。
その中央のキリル文字は、コメコンの略称です。たぶん。
ソ連と東ドイツの配役はすぐ決まったんですが、ブルガリアとハンガリーは亜美と雪歩……とか迷いました。
が、ググったところ、初めて国旗がそっくりなのに気付いてから亜美真美に。
でもその後、さっきの切手の図案を眺めているうち、当時のブルガリアの国旗は現在と違うことに気付いてしまったのであまり意味が無くなりました。
しかし、今ではソ連は崩壊しているし、東ドイツは西ドイツと統合してこの国旗は使ってないし、チェコスロバキアはチェコとスロバキアに分裂した(この国旗はチェコに引き継がれた)し、ブルガリア人民共和国も「人民」が消えて国旗が変わったし、ハンガリー人民共和国は国旗は同じだけどやっぱり社会主義体制が崩壊して国名から「人民」が消えたし……。
どの国も過去のものになってしまったんですね。
……小麦の袋の絵柄が「ナースウィッチ小麦ちゃん」のムギまるなのは、誰も気付いていないのかしら。
有名アイドル(略)春閣下による東側陣営のCM
東西冷戦の時代、地獄も東西に分断されていたのです……。
これが最初に作った15秒作品で、えらく時間がかかったのですが、詰め込みすぎて読むのが難しい……。
元のジョークは比較的短いです。
経済視察団が地獄に派遣されたところ、そこも東西に分断されていることを発見した。
そこで彼らは二手に分かれて東西両方を視察することにした。
合流した後、西側を視察したグループがこぼした。
「酷い目にあった。3回火あぶり、5回も釜ゆでにされた。東側はどうだい?」
「大変快適だったよ。なにしろ油が不足していてね」
すげー苦労して作ったのでこっちもみんなに見てもらいたいんですが、コメコンに比べて人気がないので残念。
ネタ的に、15秒に納めるのに無理だったんですね……。
小悪魔やよいに悪いことをしたかも知れない。