第7回
第6回はこちら。→http://d.hatena.ne.jp/JosephP/20100114/1263479343
第8回(前編)はこちら。→http://d.hatena.ne.jp/JosephP/20100118
バート君が有名すぎて愕然とした回。
誰も知らないと思って作ったのに……Falloutか……そうか……。
亜美が
「共産主義から防衛」
すると主張しているグアテマラとニカラグアですが、グアテマラは1954年にCIAの後援でクーデターが起き、独裁政権が誕生していますし(PBSUCCESS作戦)、ニカラグアも1936年以来、親米独裁政権であるソモサ王朝の支配下にあります。
「民主的共産国家」
と
「反共独裁国家」
では後者を全力で支援するのが当時のアメリカの戦略だったわけで、トロピコに核を、というのも南米ににらみをきかせる一環だ、という脳内設定。
実際にアメリカがカリブに核を配備する意味があるのかどうかはよくわかりませんが。
でも、ゲームデザイナーは、明らかに核ミサイルのつもりであのグラフィックを描いてるだろうと思います。
ちなみにニカラグアもグアテマラも現在は民主化してますが、政治経済は不安定なようです。がんばれ。
……このシリーズを作り始めて以来、なんだか中南米諸国に変な親近感を抱くんですよね……。
ハイチ地震の被害者救援にも、うっかり募金しちゃいました。
「貧しくて混乱している」とかネタにしちゃったしな……。
核が投下された時、新聞紙でもないよりはマシだと思います。たぶん。
政府の視点では、例えば生存者が1000人であるか2000人であるか、というのは意味のある差なんだと思います。
だから、ああいう啓蒙映画を作る意味は大いにあったんでしょう。
ただまあ、個人の視点だと、死亡率99.9%と99.8%がどの程度違うか、というと……。
「この通りにすれば大丈夫!」
的な表現には嘘があるよな、と思います。
……千早が「窓はなくてもいい」って言うのは、収容所を意識してのことではないですよ?
もちろん、カーテンを開けたままではできないようなことを考えているわけですけど。
噛み合わない会話を書くのは楽しいね。
ところで、
「俺のじいさんは20歳年下の双子姉妹と結婚した」
というコメントをくださった方、姉妹と結婚するというのがどういう状況なのか詳しく。