第8話(中編)

第8回(前編)はこちら。→http://d.hatena.ne.jp/JosephP/20100118

第8回(後編)はこちら。→http://d.hatena.ne.jp/JosephP/20100120/
 
 冒頭のドット絵的なものは、WOLFなるRPG作成ソフトでマップだけ作ったものです。
 KKKのドット絵も、ファミコンゲーム「魔界島」に登場する敵キャラの絵を改変したもので、まあ、自分で書いた部分はほとんどゼロ。
 
 ジャグリングの場面は、USJの人みたいです。後ろの建物が何かは知らない。
 
 指摘されてますが、あずささんがアメリカの話をする時にかかるBGMは、エルビス・プレスリー
「You’re A Heartbreaker」
 です。
 この時代の曲なんですね。
 
 千早のBGMになっているのは、相変わらず「ワルシャワ労働歌」(ロシア語)です。
 
 気付く人がいてびっくりしたんですが、
「“ちょっと不正な選挙”というのは“ちょっと偽物な美術品”と同じ」
 という律子さんの台詞は、SF小説月は無慈悲な夜の女王」の台詞を改変したものです。
 
 元の台詞は
「“少しだけ検閲している”というのは“少しだけ妊娠している”というようなもの」
 なんですが、それをそのまま律子さんに言わせるのはためらわれたので、色々考えた末にああいう形に。
 
 ゲーム的には、明らかに不正選挙を実施すべき状況なんですが……。
 律子さんは政治的に潔癖なんです。
 春香さんも。
 
「一番大好きな私になりたい」ということで。
 
 記号式選挙でも「解釈」はあり得る、とのご指摘。
 その通りですね……っていうか、結局いかなる選挙方式であっても、実質的な独裁者がいて、不正選挙をやろうとすればできてしまうわけで。
 
 この時点で、「中傷ポスター」は完成している(KKKが壁に貼っていくのは、「後編」で出てくるのと同じ)ですが、春香陣営公式のポスターはまだ作っていませんでした。
「人混みに違和感なくまぎれてるポスターなんじゃ?」
 というコメントに触発されて、次回に続きます。
 
 ↓投票用紙。

 エキサイト翻訳で作った怪しいスペイン語なのに、翻訳字幕を付けてくれた神がいてうれしいやら申し訳ないやら。
 
 一応、
「どちらかを選んで印を付けてください(上段)」
「名前は書かないでください(下段)」

 と書いてあるつもり。
 
「初めての選挙」
 という雰囲気が出ているといいんですが。
 
 切手とか紙幣とか投票用紙とか、公用の紙の質というのは、国力を如実に示すのだそうで、これはとても紙質が悪いつもり。
 
 記号式選挙では、リストの最初の方に書いてある候補が有利だ、という話があるので、あえて春香さんが下段に入っています。
 ……まあ、それはリストが長い場合の話ですけどね。
 
 ちなみにこれ↓は、アンシュルス(1938年、オーストリアのドイツへの併合)への賛否を問うオーストリアの投票用紙。

「あなたは1938年3月13日に制定されたオーストリアドイツ国の再統一に賛成し、我々の指導者アドルフ・ヒトラーの党へ賛成の票を投ずるか?」
 と書いてあり、賛成の場合は中央、反対の場合は右側に印を付けることになっています。
 
 ……何このあからさまな工作。