【湾岸戦争】アイドルたちがアラブの盟主を目指すようです(下)

「上」はこちら。→http://d.hatena.ne.jp/JosephP/20100515

 
 続編を望む声をいただいているようでうれしい限りですね。
 
 でも、それって実際には
「このテンションの動画をシリーズ化して欲しい」
 って話だと思うので、ハードルが高すぎます……。
 
 このゲームでこれ以上やるネタはほとんどなくて、シリーズ化したら、結局この動画を長い時間かけて薄めただけの内容になってしまうと思います。
 なのでまあ、次回作にご期待ください。
 
 しかしあれだ、カテゴリ付けするタグがいっぱいすぎて、ネタタグをつけてもらう余地がないですね。
 
 ……いや、本来はタグってカテゴリを示すものなのかも知れないですけど。
 
 さて、あずささんがホワイトハウスで話してる場面の
イラクが隣国ヨルダンに侵攻しました」
 というのは、
イラクの隣国」
 というつもりだったのですが、
「米国の隣国」
 という意味に受け取られたようで。むう。
 まあそれはそれで面白いからいいか。
 
 背後に出ているボードはこれです。
 
 アメリカの地図ですね。
 
 アメリカの、子ども向けのパズルのようです。
 日本でも、47都道府県を使ったパズルとかありますよね。
 
 ……それにしても、これ、アメリカが海に囲まれているんですが……。
 メキシコやカナダはどこへ……?
 
 ここに、
イラクおよびシリア(600マイル先)」
 の矢印をつけることで、アメリカ中心主義で国外情勢に疎い様子を示そうと意図しました。
 
 イスラエル軍が果てしなく湧いてくる件について。
「撃破」の意味合いが、アラブ諸国NPCでは違うんじゃないかな、というのは、個人的な脳内補完です。
 アラブ軍とイスラエル軍が同じように「撃破」されていたら、イスラエルの兵役人口が尽きてしまいますから……。
 
 イラクの防衛に参加したアメリカ軍も、3ユニット中2ユニットが撃破されていますが、これが
「戦車の2/3が大破、乗員は死亡した」
 という意味だったら、たとえイラン軍に勝っていたとしてもアメリカ世論は大騒ぎになるでしょう。
 
 だから、このゲームのイスラエル軍多国籍軍の「撃破」は、「危険だからいったん進撃を中止しよう、という状態に陥った」というくらいの意味合いなんじゃないかな、と思います。
 アラブ軍は知らないですけど。
 
 さて、この動画はフィクションなので、プレイングとしては合理的でない行動も多々あります。
 
 実際にプレイするとしたら、妨害されることを警戒しながらやるわけですが、それだと動画的に面白くないので、あえて無警戒に行動して妨害される、という展開になっていますし。
 また、アラブ連合軍対イスラエル軍にしても、イスラエル軍には指揮能力があるので、4:3でも勝てない可能性がかなりあります。
 実際にはかなり微妙な判断だと思います。
(まあ、負けても威信は得られるんですが……)
 
 ちなみに、イスラエルに勝った後の場面の背景は、ゴラン高原の写真を使っています。どうでもいいね。
 
 やよいが15点になった後使った「革命」は、失敗する可能性も高いカードなので、エジプトは単に2ユニット失ってやよいの勝利に貢献するだけになる可能性も高いと思いますす。
 
 最後は「元首死亡」でオチになっていますが、元首が死んでもオマーンとイエメンはエジプトの同盟・属国のままなので、相変わらずエジプトはリードしています。
(アラブ連合軍に参加した威信は消える)
 ただ、かろうじて「安全保障理事会」カードでしのいだものの、相変わらず軍備で雪歩サウジに負けているので、戦争に負けて全部失う危険は残っています。
 
 その上、油田ほしさにオマーンまで進出した結果、真イランとも接してしまっています。
 
 まだまだ勝敗の行方はわからない、という状態でしょうか。
 
 それから、「軍事支援」について。
 
 真イランが美希イラクに攻め込んだらアメリカ軍が出てきて返り討ちにあった件について、
アメリカがPKFをやってるところに攻め込んだ、と解釈すればいいのでは」
 というコメントがありますが、PKFなら事前にいるのがわかるんじゃないかなあ……。
 
 このゲームだと、親米国家を攻めるとアメリカ軍が湧いてくる「かも知れない」。
 親ソ国家にはソ連軍が湧いてくる「かも知れない」。
 
 ……ある意味で、戦争に対する抑止力になっている、とは言えます。
 
 動画中でも触れているとおり、アメリカの軍事支援が3ユニットなのに対し、ソ連の軍事顧問は2ユニット扱いなんですが、親ソ路線なら多国籍軍を妨害できます。
 
 つまり、親ソ国家は、他国を侵略してもソ連が承認してくれる、という話で。
 
 千早は
「話し合いによる解決」
 とか言っていますが、実際には「解決」しないで現状追認になるだけなんですよね……。
 
 アメリカが軍事行動で大暴れしている印象ですが、実際には、軍拡して領土を拡張したい場合には、このゲームでは親ソ政策の方が向いているという……。
 
 戦争関連のルールはちょっと入り組んでいるんですが、こんな感じになります。
 
*プレイヤーが中小国を攻撃する場合
アメリカ→多国籍軍結成を呼びかけることがある。(カード一枚につき3ユニット扱い)
・フランス→多国籍軍に参加することがある。(1ユニット扱い)
ソ連多国籍軍に反対することがある(多国籍軍には参加しないが、多国籍軍と戦ってくれることもない)
・国連→ソ連が反対したときに押さえ込むことがある。
 
*プレイヤー同士(アラブの大国同士)が戦う場合
・国連→攻撃を阻止することがある。
アメリカ・ソ連→攻撃されたのが友好国なら防衛に参加することがある。(攻撃には参加しない)
・フランス→何もしない。
 
イスラエルが軍事行動を起こす場合
・誰も止めない。
 
イスラエルが攻撃される場合
・誰も止めない。
 
 いろいろひどい。
 
 まだ書くことはあるんですが、また後で。