プレシデンテ春香のトロピコ建国日記第32回

第31回→http://d.hatena.ne.jp/JosephP/20121216

第33回→http://d.hatena.ne.jp/JosephP/20130812
 

まず訂正。

 すでに投稿者コメントで訂正しましたが、1985年は、南アフリカの雑婚禁止法が廃止された年でした。南アフリカの皆さんには謹んでお詫び申し上げます。
 

昭和は遠くなりにけり。

 今回、視聴者の方のコメントを見ていて一番感慨深かったこと。
 

 春香さんが司教から
「あなたは昭和を代表するアイドルになるでしょう!」
 って言われて喜ぶ、というネタです。
 
 これはずいぶん前から考えていたのですが、あまり視聴者の皆さんの反応は芳しくありませんでした。
 
 ……今では、ピンとこないネタになっちゃったのかも知れないですよね……。
 
 春香さんはあまりに「古き良きアイドル」像を体現した娘さんであり、ために、以前は「昭和的アイドル」と揶揄する声もあったわけです。
 それを踏まえたネタだったのですが……。
 
 しかし、アイマス2、そしてアニマスと、春香さんは劇的に垢抜けた美少女になってですね。
 こう……私が長らくネタを温めているうちに、春香さんは「昭和アイドル」と言ってもピンとこない子になったな、と思います。
 
 まず、もちろんかわいい、Xbox版無印春香さん。

 ↓
 これがその一年後、アイマス2……というか、これはG4Uの春香さん(公式サイトより)。


 ↓
 そして、アニマスの春香さん。

 
 すみません間違えました(間違えてないけど)、たとえばこっち。
 ↓

誰だよ昭和とか言った奴土下座しろよ。(土下座)
 
 もちろん、春香さんがかわいくなった(しかも違和感なく。アイマス2の美希の髪型とか、私は最初けっこう違和感あったんですが)のは喜ぶべきことなのですけれど。
 
 ただまあ、他所のブログ(ブログ「ただそのために」様より、「風邪ひいた時に視たいアイマス動画」)の引用になりますけど。
http://i-mas.at.webry.info/201111/article_31.html

アイマス(無印)』の頃の春香さんって、こういう野暮ったさというか芋っぽさというか、感じのいい田舎っぽさ・滋味があったんですよね。『アイマス2』の春香さんは純粋な超美少女で、それはそれでいいんだけど何かものたりない。

 なんて意見もあったりなかったり。
 
 ともあれ、春香さんを「昭和アイドル」とか揶揄する方が時代遅れになってしまっていたという事実に、アイマス周辺の時代の流れを感じたことでした。
 

ゲーム的な話。

 環境汚染については、このゲームでは本当に防ぐ方法がありません。
 噴水とか有効なんですけど、「汚染」と「美観」が相殺してるだけですからね……。
 先進国だと、人口密集地でもそんなに環境酷くないと思うので、「大気汚染の基準」や「ポイ捨て禁止」より金はかかるがより有効な何かを用意して欲しかったな、と思います。
 トロピコ4だと、ゴミ捨て場や水処理場が汚染を削減してくれますが、それもさほどの効果はないですし……。
 
 それから、真が話している、軍隊の存在について。
 動画中で触れたとおり、システム上、トロピコ軍は4人を一単位とする編成であるようです。
 それで「共和国親衛歩兵連隊」という大仰な名前をつけました。
 実際「連隊」という呼称はゲーム中に出てきませんが、でもまあ、普通のプレイだと、トロピコ軍が20人を超えることは滅多にないわけで。
 しかし一国家の全軍かき集めても一個小隊に満たないとか沽券に関わるので、なんか適当な呼び名があるんじゃないかと妄想します。
 
 それにしても、指揮官が大卒以上なのはともかく、兵士は全員高卒以上でなければならない、って、結構高学歴な軍隊な気がするんですけど、そんなものなんでしょうかね……?
 あと、コメントで「指揮官がいると兵士が戦術的に戦うようになる」って意見を何度かいただくんですけど、そうなんでしょうか。
 あんまり兵士が仕事してるのを見たことがないのでなんとも言えないんですが……。
 ともあれ、本編ではあまり仕事をしてないトロピコの軍隊ですが、ゲーム的にダメダメなネタは色々あるので、今後また紹介していきたいと思います。
 
 ……それにしても、真がナイトクラブに行ったら……というネタは、かなり以前から温めていたんですが、やっぱりベタなんでしょうかね。
 というか、ベタじゃない話を思いつけないのですよー。
 

時代的背景(日本編)

 それから、時代的な背景……まず日本について。
 
 同時代の出来事をまとめていると、ああ、この頃は日本も豊かになったんだなあ、と感じます。
 
 家庭用アイスクリーム製造機や家庭用ゲーム機がヒットする時代になったのです。
 
 東北の寒村や、戦中戦後の生活を描いた「おしん」にみんな共感したのは、視聴者がおしんと一緒に昔の苦労を振り返ったからなのだな、と思います。
 あれは決して同時代の生活を描いたものではないのですよね。
 
 それから、「どくなし あんぜん たべても しなへん」は、グリコ森永事件で実際に犯人が使った言いまわしなわけですが、
「あったあった」と言う人と「意味ないだろw」と言う人がいて興味深いです。
 前者は、リアルタイムで経験して覚えている人なんですね……。
 このシリーズの視聴者の年齢構成が一体どうなっているのか、ちょっと聞いてみたい気がします。
 そのうちニコスクリプトでアンケートボタンとか設置してみましょうか。どの程度正確なデータが出るのかわかりませんが……。
 

時代的背景(海外、っていうかソ連編)

 書記長がばたばたと死んで、最後の書記長、ゴルバチョフの時代になります。
 
 アンドロポフ、Wikipediaを見ると、
>遺体が赤の広場レーニン廟とクレムリンの壁に在る革命元勲墓に、スターリン、スースロフの間に埋葬されたことからも、彼の評価がいかに高いかを示している。
短命の書記長でありながら、その後のゴルバチョフ、そしてウラジーミル・プーチンを始めとする後代指導者に与えた影響は大きく、ソ連時代の指導者が否定されるなかでも、別格の指導者像として顕彰されている。
 
 だそうです。
 ……あんな短命なのに評価もへったくれもないだろう……とも思うんですけど、しかしまあ、1年3ヶ月務めたってことは菅首相と同じくらい。
 21世紀に入って、アンドロポフより長く務めた総理大臣は、小泉首相野田首相くらいという……。
 そう考えると、まあ、評価するに短すぎると言うことではないのかも知れないですね。
 
 評価と言えば、ロシアではゴルバチョフの評価はかなり低いのだとか。
 ペレストロイカをやらなければ、東欧諸国の離反もソ連が解体も起こらず、「強いロシア」のままでいられた……と考える人も少なくないのだそうで。
 
 いやあ……それはどうかなあ。
 ゴルバチョフが政権を引き継いだ時点で、ソ連はもはや死亡寸前の病人だったような気がします。
 ただ、その事実が国民にも諸外国にも隠されていただけで。
 
 ゴルバチョフにできるのは、思い切った荒療治をするか、さもなくば(前任者たちのように)病人が病人であることを隠し通すか。
 ゴルバチョフは前者を選び(だって、隠しても自分の在任中にソ連は死にそうだったし)、そして結局の所、改革は失敗しました。
 本当はもっと早く治療を開始していればなんとかなった……のかも知れませんけど、それはゴルバチョフの責任ではないですよね……。
 
 しかし、ともあれトロピコにおいてはソ連は崩壊しないのです。
 発売時点でもう崩壊していたのに。
 
 ていうか、トロピコ3でも4でも崩壊しません。
 
 4なんて、「モダンタイムズ」というDLCがあって、南米金融危機とかベルリンの壁崩壊とか史実イベントが発生するようになるにも関わらず、ソ連だけはいつまで経っても健在なんですよ。
 
 ブレジネフ時代にはすでに死に体だったはずのソ連が崩壊しないことを、今後作中でどう理由付けすればいいのか……。
 まあ、「ペレストロイカが成功したよ!」ってことでいいのかな、とは思いますけど……。
 

その他、こまごましたネタについて。

 
・BGM
 高級住宅の前で流れるBGMは2つ。
 
 一つは、インターナショナルの歌スペイン語版……“Himno de la Internacional”です。
 現場監督は千早ファンで共産主義者なのでこの曲。
 インターナショナルにしてはなんかのどかな感じなのでトロピコにちょうどいいかなと。
 
 もう一つは、観光客が登場してから流れる“We Built This City”です。
 この頃のヒットソングの一つなのですが、しかし、この街を物理的に作った建設作業員達の前でこの曲、というのも場違い感があって皮肉でいいかな、と。
 
・宣伝村
ポチョムキン村」の例としてあげられているのは、北朝鮮の「平和村」、キジョン洞です。
 なんでも、あの国旗掲揚塔は、当時は世界一の高さで、DMZの反対側にある韓国の「自由の村」との間で、掲揚塔の高さ競争が起こったとか。
 不毛な意地の張り合いと見るべきか、軍拡競争に比べたら微笑ましいと見るべきか……。
 
・「基本型タイムゲート」
 Hearts of Iron2のシステムだと、技術をその史実年代より早く開発しようとすると多大なペナルティがかかるのですが、本作のタイムゲートは、「古代アーリア文明」の遺産と称するものを研究してできた……つまり「史実年代」が-3000とかなのでそのペナルティがない、というひどい設定。
 ただし、秘密兵器カテゴリなので、ランダムイベントである「技術的大躍進」が起こらないと研究できません。
 
アネクドートについて。
「足が4本、歯が40本」に、「ピアノ?」というコメントがついていました。
 そっちの方が気が利いていたかも知れないですね……。
 
 でも、アネクドートの構成的に、最初の答えがあまり気の利いたものであってはオチが弱くなるという……。
 
「この門の向こうは楽園ですよ」
 については、本来のアネクドートにおいては、本当に天国の門の話なのですが……。
 ただ、あの門(コルホーズの入り口だそうです)の画像をどうしても使いたかったので……。
 本来のアネクドートのオチを損ねてしまったのは、ちょっと反省してもいます。
 
 あと、やよいは天使。
 羽がぱたぱた動くのは、AviUtlの反復移動なのでそれほどめんどくさい作業ではありません。
 輪っかがふわふわするのと周期がずれるようにしました……けど、輪っか自体があんまりよく見えないかも。
 
 ……やよいの輪っかはオレンジ、春香さんの輪っかは赤く光るんですよう!
 
 最後のアネクドートについては、やよリス……やよいの「バラエティーアニマル」衣装の画像を手に入れてから、と思っていたのですが、私の環境ではどうにもきれいにキャプチャできませんでした。
 なので、私服に耳と尻尾と首輪だけつけています。
 まあ……、それでもそれっぽく見えるから、まあいいか……。
 
 しかし、改変立ち絵がやよいばっかり多いね! 仕方ないね!
 
 ……と、相変わらず雑然とした記事になってしまいましたが、とりあえずこの辺で。
 33回も制作中ですので、またしばらくお待ちください。